インドの家庭のご飯

インドの家庭のご飯
私事ですがインドのお友達のご自宅に招かれ行ってきた。最近の都会では一人っ子の家庭も多いのだが、ここプリーでは子どもが2人・3人以上いる大家族が多い。今日のご家庭もご多分に漏れず大家族。娘さんの一人に以前日本語を教えたことがあり仲良くなった。今回、私も奥さんを紹介するためお土産を持参して挨拶がてらお邪魔してきた。

家庭のご飯
「皆さんお変わりないですか?」
「奥さんがとても綺麗!」
「息子があなたを見たと言ってたわ。」
などなど挨拶もそこそこにランチをご馳走になった。そこは日本と同じでインドでも正直全ての家庭のご飯がおいしいとは言わない。しかしここのご飯はお世辞抜きでおいしい。ごはん、ダル(豆カレー)、チキンカレー、チリチキン、アルボッタ(インド風マッシュドポテト)、豆炒め、ライタ(ヨーグルトサラダ)と豪華なもの。

奥さんは初めてのインド家庭料理だったが大層喜んでいた。「スプーン要るか?」と聞かれたがせっかくなので奥さんも初の手で食べてみることに。かなり手こずっていたようだが「このカレーの場合いろいろ混ぜた方がおいしい♪そのためには手が良いね。」と通な発言をする。

以前聞いた、インドなんちゃら研究家のような方が「日本料理は舌と鼻と目で食べるのに対して、インドの料理は舌と鼻と手で食べる。触覚が大切だし混ぜるのには手が一番良いのだ。」と言ってたのを思い出した。またその人は「日本でもオニギリやお寿司は手で食べる。それをフォークやナイフで食べたらうまくなくなる。」とも言ってたがなるほどと思ったものだった。

従弟と一緒に食べる
私達が食べ終わって、食べ過ぎこともありまどろんでいるとご家族が食べ始めた。私の友人は同じ皿から従姉妹と一緒に食べ始め、甥っ子もそこに混ざり始めた。いくら従姉妹とは言え、お互い同じ皿から手で食べるのは日本人としてはちょっと抵抗があるかもしれない。ただ、彼らにしたら近しい家族(従姉妹は近しい家族に入る)が一緒の皿から食べるのはごく普通。むしろ箸を使っていようが他人と同じ皿からおかずを分け合う方が抵抗があるのだろう。

お婆ちゃん、孫に食べさせる
その後ろではお婆ちゃんが孫にご飯を上げていた。そういや自分も群馬の田舎でお婆ちゃんに料理中の煮物何かを手から食べさせてもらったことがあったなぁと思いだした。こうした親密な家族において距離が近いのはやっぱりいいなぁと思った1日だった。