ヨガは体が硬い方が向いてる!?「坂本のヨガ日記 ~身体が硬くてメタボなおじさん達へ、 ヨガって実は我々のためにあるのかもしれないんです~」

坂本のヨガ日記 ~身体が硬くてメタボなおじさん達へ、ヨガって実は我々のためにあるのかもしれないんです~
ナマステ、坂本です。

このブログも第二回です。ブログの更新が1回しかしてないうちにホテル・サンタナで行っていて私も受けた6月のタームは終了してしまいました。一緒にヨガをやっていた仲間たちはそれぞれ別の場所に旅立ってしまいました。

寂しい限りです。今は一人、朝夕マンションの屋上でヨガする毎日です。

最初のうちにただただ硬かった身体も少しずつ柔らかくなりました。体重もこの二カ月弱で、大分減り高校生の頃の体重に戻ってしまいました。ヨガやってよかった!皆さん、ビフォー・アフターの写真でも見て下さ、、、

という形で考えそうになります。上記のことは事実ですが、どうやらそのような考えはある意味ヨガ的ではないのかもしれません。

実際に電話で母に
「次帰国したら前よりちょっとは柔らかくなった体見せられそうだよ!」
と報告したんです。

そしたら
「そういうことはあまり大事なことじゃないのよ。」
と一蹴されました!!

まじすか。

ヨガに関する母の教え

住んでいるマンションの屋上

住んでいるマンションの屋上。インドの建物は大体屋上がありヨガしやすい。

そういえば高校生までの実家生活やその後の帰省した時、母の口からこんなことを聞いていました。
「ポーズができるできないは大事なことじゃない。」

「実は身体が固い人の方がヨガに向いてる。」 

「身体が硬い人は頭も硬いことが多い。」

・ヨガでポーズができるかどうかはどうでもいい?
・体が硬い方がヨガに向いてる?
・体の硬さと頭の硬さに関連性がある?

意味は全然わかりませんでした。というのも、体が硬いとポージング取るだけでしんどいんですから。そもそも、その前に体が硬くてみっともない格好になり、恥ずかしくてやりたくもないわけです。だから「いやいや、向いてるはずがないでしょ!」と思っていました。

成瀬雅春先生の著書から

上記のようなことをうちの母だけが言ってるのなら、あまり信憑性はないかもしれません。手元にこんな本がありました。
成瀬先生の著書

成瀬雅春先生とはヨガの行者であり指導者でもある方で、全インドの密教協会から「ヨーギラージ(ヨガ修行者の王)」という称号をもらい、著書も多数出されている方です。ハタ・ヨガの権威の方と言えばよいでしょうか。

うちの母もこの先生に師事しており毎週レッスンに通っています。どうやら来ているのは他のクラスで教えている人たちばかりで、アジャストなどはないそうです。この先生の空気感の中でヨガをすることが大きな学びになるようです。

ともあれ、先に紹介した本の「はじめに」にこんなことが書いてありました。

・・・ヨーガには誤解があり、その名前を聞いただけで、「私は体が硬くてとても無理」「もう年なので絶対にできない」と考える人が多いようです。

いや、まさにその通りです。前回お伝えしたようにヨガを学びに来られるのは、体が柔軟で、比較的若い女性、が圧倒的に多いですからね。

ただどうやらそれは誤解だと。そのあとこう続きます。

ヨーガのポーズには、体の硬い人には不向きなものも多いことは事実です。しかし、ヨーガの目的とは、心の柔軟性を高めて自分を知ることであり、難しいポーズを決めることでも、体を柔らかくすることでもありません。

母さんの言ったとおりです。さすが、うちの母ちゃん!

確かに、例えばポーズを決めるのが目的なら中国雑技団や新体操やっている人達は大体ヨガの達人になってしまいますよね。

ヨガは難しいポーズを取ることも、体を柔らかくすることもそもそも目的ではないと。心をやわらか~くすることや自分とはどんな存在なのかな~というを知ることが、その目的のようです。

成瀬先生はその後こう続けます。

むしろ、体の硬い人のほうが、ヨーガには向いているのです。体を動かしたときに、体を含めて自らの内側をつぶさに観察できるのは、体の軟らかい人ではなく、むしろ体の硬い人です。体の軟らかい人は、無意識のうちに体を自由に動かせるので、自分への観察がおざなりになったりすることがままあるのです。

なんと!

読んだだけではよくわかりませんが、ともあれ体の硬い人のほうが向いているとこもあると!凄く勇気をくれる言葉です。そういう要素でもなければ我々には厳しすぎる世界です。それにどうやらヨガは自分の内側の観察をしていくのが重要なようです。
成瀬先生、しまいにはこんなことまで仰ってくれます。

体の硬い人ほど、ヨーガを始めるとその効果がはっきりとわかります。ヨーガの極意に気づきやすいといってもいいでしょう。・・・(ヨーガの)ポーズを取りながら自分の体と心の状態を観察するのです。これこそが、ヨーガの極意といっていいでしょう。

ヨガの極意!火を吐いたりすることではないでしょう。それにしても、体の硬い人ほどヨガの極意に気づきやすい(部分もあるのかもしれない?)。。。

やはり体が硬くてメタボなおじさんに向いてる!?

ヨガのポーズの1つ、アーダ・チャクラーサナ

6月のコースの一コマ。アーダ・チャクラーサナというポーズ

なんてことでしょう。もしこれが本当なら今まで思っていた「女性がするもの」「体が柔らかい人がするもの」「意識高い系w」みたいなのはあくまでイメージなのかもしれません。

本質的に自分の体と心の状態を観察することが極意であるなら、体が硬く、頭もどんどん硬くなりつつあるアラサー・アラフォー・アラフィフくらいの男性にはモッテコイってことかもしれません。

ただ、成瀬先生にしろ、うちの母にしろヨガを教えている立場でもあるので、あざとく言えば体の硬い人にも門戸を広げたいから、仲間を増やすための言葉、とも取れるかもしれません。

実際に体が硬い私の体験談を次回から書いていこうかと思います。