坂本のインドとの初遭遇

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「なんでインドだったんですか?」

インドと長年関わっている、何なら住んでいるなんて言うとよく聞かれるのは、「なんでインドだったんですか?」というもの。

聞かれる状況が何となく「一言で言ってね♡」という暗黙の了解があることがほとんどで。多くの場合そこまで真剣にインドを選んだ理由を聞きたがっているものではないよう。

ただ、やはり一言でってのはなかなか難しい。そうなると無難に「縁がありまして」などと答えることになってしまう。人が母国を離れて別の国で住んだり仕事したりするにはそれなりに人やものなどとの出会いがある。だから、更なる質問をしてくれた人には詳しく話すストーリーもある。

今日はそんな話。

インドの象

インドを始めて意識したこと

今思えば記憶の中で最も古いインドとの出会いは小学校時代には実母が行っていたヨガである。ただ、その頃はヨガがインド発祥とは知らなかったので、後でわかったことになる。

最初に「インド!」って言葉をイメージしたのは高校1年生の時だった。担任のT先生である。この先生がめちゃくちゃインド好きだったのだ。この先生の影響で、幾度となく「インド!」を意識した。というか「またインドかよ!」何度思ったことか。

このT先生がちょっと変わっていた。担当は英語だがまず体が大きい。190cmくらいあって横も大きい。柔道経験者でオリンピック強化選手までなったという噂があった。そして物静かな方だった。何か怒る時も物静か。でも目の奥は笑ってない。恐いなんてもんじゃない。恐すぎた。激怒させたら殺されるんじゃないかと本気で思っていた。体育の先生であってもおちょくるような立派な?ヤンキーでもこのT先生の前ではお地蔵さんのようになっていた程だった。

ガンガーでのボートクルーズ

そして、このT先生は、えっと、その頭に、何かをおのせになっているのではないかという噂があった。もちろんそれは誰も確かめたこともないし、確かめようとも思わないものだった。

同じ学年に生徒とフランクに付き合う人気者の先生がいた。ある日、へらへらと生徒と談笑していたその先生に

「あれさー、T先生って・・・」

と聞いた瞬間!へらへら顔のその先生の顔が強張り「そんなこと俺に聞くな!」と言い放ちすぐその場を後にしてしまった。

T先生の静かな権力は学校を牛耳っているかのようだった。一説によると校長先生も恐れている、と。その高校には視聴覚教室に1つだけのプロジェクターがあった。そういうことで、視聴覚室は人気で先生同士でも取り合いだった。

でもT先生だけはいつでも自由に使えたのだ。

何かの時間が取れるとT先生は視聴覚教室にクラスの生徒を連れて行った。そしてほぼ毎年行くというインドの写真のスライドを見せてくれるのだ。丁寧な解説付きである。部屋はもちろん真っ暗である。音楽は決まって幾多郎の「シルクロード」。

この後はシルクロードを聞きながらお読みください。

写真に関していえば、今の私から言えばよくあるインドでの記念写真である。しかし、それは海外何て行ったことが無い高校生。度肝を抜かれてはいた。

  • タージ・マハル前で奥様と二人で写っている写真。
  • スラムで奥様とストリートチルドレンに囲まれている写真。
  • バラナシのガート前で奥様と一緒に写っている写真。

などなど。

全部、奥様とご一緒だった。。。

今ではよく見る記念写真

今ではよく見るこういった写真

そういったスライドを見せつつ

「インドにはまだストリートチルドレンという家が無い子供がいるんです。お金はね、あげないようにして。でも一緒に写真撮るだけで喜んでくれるんですねぇ。」

などと解説してくれる。

そして、私は何故かこのT先生に気に入られていた。高校1年から2年生に進級する日のこと。再度、このT先生が担任になったとわかり旧クラスメイトに「またTだよー!」と嘆いていた。

生意気にも呼び捨てである。人間調子には乗らない方が良いものである。

この時、気付かぬ間に後ろにT先生がいたのだ。

T先生は私の肩に両方の手をかけこう言った。

「坂本とは長い付き合いになるな。」
手の大きさや厚みまで伝わってきた。逃れられない感は半端じゃなかった。結局高校3年間全てこのT先生が担任だった。

こういった写真も今ではよく見る

こういった写真も今ではよく見る

必然的に視聴覚教室のインドスライドは何度も見ることになった。まさに「またインドかよ!」状態だった。そうやって文句を言いつつであっても、暗い部屋で、あんなスローミュージックを聞きながら、学生時分にあれだけインドを見ればそりゃ気にもなってくる。軽い洗脳のようなものだろう。

その洗脳のお陰か、そのT先生の出身大学へ進学することになったり、大学時代に初海外でインドに行くことになったりした。そして今ではインドにこれだけ関わることになっている。何だかんだでT先生は大きなきっかけをくださった方だった。

ずっと怖かったけど。

 

最近ご無沙汰なので連絡先探してみようかな。
このブログを読んでないことを祈りながら。。。

投稿:sakamoto

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